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アルコールについて
アルコールの基礎知識
- 日本の飲酒人口は約6000万人です。
- 少量であればストレスや緊張を和らげる等の効用があります。ただ、誤った飲酒をすると健康に害を及ぼす原因となります。
- 日本人の約4割は生まれつきお酒に弱い体質です。
アルコールに関する問題
飲酒には様々なトラブルが伴います。
- 飲酒運転による事故 ・会社を遅刻、欠勤
- 内臓疾患、糖尿病、神経障害、精神障害等 ・家庭内暴力、家族離散
- 自暴自棄、自殺願望を強める
- 妊娠中の飲酒による胎児障害の恐れ 等
アルハラ(アルコールハラスメント)について
飲酒にまつわる人権侵害です。最悪の場合、命を奪うこともあります。自分自身や周りの方がアルハラしていないか注意しましょう。
アルハラの定義5項目
- 飲酒の強要
- 一気のませ
- 意図的な酔いつぶし
- 飲めない人への配慮を欠くこと
- 酔った上での迷惑行為
急性アルコール中毒について
「酔い」のメカニズムは4段階あります。
- ほろ酔い・・気持ちがほぐれる
- 酩酊・・・・足元がふらつく
- 泥酔・・・・酔いつぶれる
- 昏睡・・・・何をしても起きない→死亡 イッキ飲みをすると急激に体内のアルコール濃度が上昇し、脳が麻痺して呼吸や心臓が止まる恐れがあります。イッキ飲みは絶対にやめましょう。
アルコール依存症とは?
自分で飲酒のコントロールができなくなる病気です。
飲んではいけない場面でも飲酒してしまい、問題を起こしてしまいます。
こんな経験ありませんか? CAGE(ケージ)質問票(Ewing JA)
自分でチェックしてみてください。
- 自分の飲酒量を減らさなければならないと感じたこと □ はい □ ない
- 他人があなたの飲酒を非難するので、気にさわったこと □ はい □ ない
- 自分の飲酒について、悪いとか申し訳ないと感じたこと □ はい □ ない
- 神経を落ち着かせたり二日酔いを治すために「迎え酒」をしたこと □はい □ ない
上記のうち、2項目以上あてはまる場合は、アルコール依存症の可能性があります。
早期に診断を受けて、必要な援助や支援を求めることが大切です。
アルコール依存症の治療とは?
- 断酒
- 精神科病院への専門治療
- 自助グループへの参加
- 家族の協力 等
アルコール依存症は回復する病気です。
適正飲酒とは
日本人の節度ある適度な飲酒は、一日平均純アルコール約20gです。目安は下記のとおりですが、女性や高齢者、お酒に弱い方は、さらに少ない量が適当です。
お酒と良いつきあいをするために、適正飲酒を心がけましょう。
酒の種類 | 量 |
---|---|
ビール | 中瓶1本(500ml) |
日本酒 | 1合(180ml) |
ウイスキー | ダブル1杯(60ml) |
ワイン | 小グラス2杯(200ml) |
焼酎 | コップ1/2杯(100ml) |