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下関市栽培漁業センター

ページID:0001163 更新日:2021年11月29日更新 印刷ページ表示

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下関市栽培漁業センターへようこそ

郵便番号759-6541 下関市大字吉母字黒嶋1491番地
電話 083-286-2223 ファックス  083-286-2273

下関市栽培漁業センターの沿革

  • 昭和28年 沿岸漁業の振興をはかるため、水産技術指導機関として、下関市大字宇部に下関市水産指導所を設立。
  • 昭和29年  ノリ養殖に関する試験、指導普及を開始。その他カキ養殖試験、水産加工試験を実施。
  • 昭和39年  下関市大字吉見にワカメ人工採苗場(指導所分所)建設。ワカメ種苗生産開始。
  • 昭和52年  大字宇部の水産指導所を廃止し、大字吉見の分所を本所とする。
  • 昭和53年  水産指導所にアワビ飼育棟を建設。
  • 昭和54年  アワビ種苗の中間育成事業を開始。
  • 平成 6年  ワカメ種苗生産事業を終了。
  • 平成15年  業務の充実を図るため大字吉母に移転。名称を「下関市栽培漁業センター」と改め、アワビ種苗、クルマエビ種苗、ガザミ種苗の中間育成を始める。
  • 平成26年 2期整備により第二育成棟竣工。キジハタ種苗、アカウニ種苗の中間育成を始める。

下関市栽培漁業センターの概要

(1)名称

下関市栽培漁業センター

(2)所在地

下関市大字吉母字黒嶋1491番地

(3)設置日 

  • 平成15年5月23日竣工
  • 第二育成棟 平成26年8月29日竣工

(4)建設期間

  • 平成10年度~平成14年度(建設年度12,13,14年度)
  • 第二育成棟 平成23年度~平成26年度(建設年度25,26年度)

(5)施設概要

  • 敷地面積 10,109.46平方メートル
  • 管理棟 
  • アワビ棟:アワビ育成水槽 5トン水槽 35基 FRP製 
  • 第二育成棟:アワビ・アカウニ水槽 5トン水槽 8基 FRP製
    キジハタ水槽 30トン水槽 3基 コンクリート製
    研修室、顕微鏡室、浮遊幼生飼育室、珪藻培養・採苗室 他 
  • クルマエビ・ガザミ育成施設
    クルマエビ育成水槽 100トン水槽 3基 コンクリート製
    ガザミ育成水槽 100トン水槽 2基 コンクリート製
  • 取水管: 沖合106メートル 管直径40センチメートル
  • 着水槽、沈殿槽、機械棟( 海水取水ポンプ、ブロアーポンプ、 受変電設備、発電設備) 
  • 付帯施設

(6)生産能力

  • アワビ 30ミリメートル 230,000個
  • キジハタ 50ミリメートル 30,000尾
  • クルマエビ 30ミリメートル 1,000,000尾
  • ガザミ 11ミリメートル 200,000尾
  • アカウニ 20ミリメートル 20,000個

(7)事業概要

  • 中間育成事業
    アワビ,キジハタ,クルマエビ,ガザミ,アカウニ種苗の中間育成及び配布。
  • 試験事業
    有用水産生物を対象とした、種苗生産試験、中間育成試験、その他の試験事業を毎年、必要な内容を選択し行う。
  • 増養殖技術指導
    種苗放流・中間育成指導(アワビ、キジハタ、クルマエビ、ガザミ、アカウニ、ヒラメ、トラフグ等)、増養殖指導等

センターに関わる生物

栽培漁業センターでは沿岸漁業で漁獲される有用水産生物のうち、アワビ・キジハタ・クルマエビ・ガザミ・アカウニの種苗を取り扱っています。
当センターでは、山口県からこれらの種苗を購入し、自然の海域へ放流しても外敵から自分を守れる適正なサイズまで人の管理のもとで育成し(中間育成)、それらを漁業者の手により最適な場所へ放流することで水産資源の持続的な利用ができるよう、また、安定した漁家経営を営めるよう業務に取り組んでいます。

(1)アワビ

日本には、トコブシを含めて産業重要種として5種類のアワビが生息しています。栽培漁業センターではクロアワビ、メガイアワビの2種類を中間育成しています。アワビは大型の藻食性巻き貝で、経済価値が高いため、全国各地で種苗が放流されています。
当センターでは13ミリメートルサイズを約1年かけ中間育成し、30ミリメートルサイズまで育て管内漁協へ有償配布後、漁業者が適地に放流します。

(2)キジハタ

キジハタは、「アコウ」の名で知られています。
青森県以南の日本海沿岸~朝鮮半島南部~台湾及び中国の岩礁地帯に生息しています。肉食性で、甲殻類(エビ、カニ等)や魚類を好んで食べます。
キジハタは雌雄同体で、天然魚の場合、全長30~35cmを超えると雌から雄に変わります。山口県では、資源保護のため30cm未満のキジハタは漁獲禁止となっています。
当センターでは30ミリメートルサイズを約3週間中間育成し、50ミリメートルサイズまで育て管内漁協 へ有償配布後、漁業者が適地に放流します。

(3)クルマエビ

クルマエビは、日本(東北地方以南)~東南アジア~インド~アラビア半島~地中海東岸と広く分布し、水深5~25メートルほどの浅い砂泥地にすんでいます。親エビになると水深100メートルくらいのところへ移動します。また、近海で漁獲されるエビの一つで、重要な食用種です。
当センターでは13ミリメートルサイズを約1ヶ月中間育成し、30ミリメートルサイズまで育て管内漁協へ有償配布後、漁業者が適地に放流します。

(4)ガザミ

ガザミは、一般的に「ワタリガニ」として知られています。
日本(北海道~九州)~韓国~中国~台湾に分布し、浅海の河口・干潟などの砂泥地にすんでいます。また、干潟の発達した内湾で多く漁獲され、広く食用に供されています。
当センターではC1:約4ミリメートルサイズを約7日間中間育成し、C3:約11ミリメートルサイズまで育て管内漁協 へ有償配布後、漁業者が適地に放流します。

(5)アカウニ

アカウニは、日本海側では北海道松前以南、太平洋側では茨城県日立市以南~鹿児島県大隅諸島の岩礁地帯などに生息しています。
藻食性で、生殖腺は板ウニとして流通しています。
当センターでは10ミリメートルサイズを約5ヶ月間中間育成し、20ミリメートルサイズまで育て管内漁協 へ有償配布後、漁業者が適地に放流します。