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水道に関する登録有形文化財をご紹介します

ページID:0005626 更新日:2021年11月29日更新 印刷ページ表示

下関市の水道の歴史絵巻をのぞいてみませんか。
 平成10年1月、内日第1貯水池取水塔をはじめとする9つの水道施設が文化財登録されました。下関市内では初めての登録有形文化財です。取水から配水までの一連の施設が一括して登録されるのは、全国でも初めてのことです。
 この内6つは、明治39年の創設時に造られた大変古い施設ですが、当時の最高の技術が使われており、100年以上が経過した今でも現役で下関市民の皆さまに水道水を送り続けています。
 残りの3つは、昭和4年に造られた施設です。これらは、市の発展に伴い、増加した水需要に対応するために造られました。明治に造られたものも、昭和に造られたものも、建設当時の意匠を凝らした姿を今に残しています。

お願い
 水道資料室及び高尾浄水場内の施設(上記1から5)の見学をご希望される方は、事前に上下水道局にお申し込みください。

水道資料室(旧日和山浄水場事務所 昭和4年)

水道資料室の画像
水道資料室

 鉄筋コンクリート作りの小さな平屋建て建物です。入り口や窓のまわりの曲線模様、頂部ひさしの下の幾何学的な文様などに時代の特徴がよく現れています。日和山浄水場事務所として使われていましたが、平成8年に水道資料室として生まれ変わりました。水道資料室では、下関市の水道の父・バルトン先生の功績や、創設から今日までの本市の水道のあゆみを紹介しています。

高尾浄水場4号円形ろ過池付調節井(明治39年)

高尾浄水場4号円形ろ過池付調節井の画像
高尾浄水場4号円形ろ過池付調節井

 ろ過池と配水池の間に位置しています。じゃばら状に組まれた軒の御影石や12角形の屋根に特徴があります。小さな建物ながら、浄水場の中ではひときわ目をひく存在です。内部には、ろ過する水の量を調節するバブルがあります。

高尾浄水場4号円形ろ過池(明治39年)

高尾浄水場4号円形ろ過池の画像
高尾浄水場4号円形ろ過池

 直径40.6メートル、水深1.2メートルの巨大な円形のろ過池です。敷きつめた砂の表面に微生物が繁殖して水をきれいにする「緩速ろ過法」で浄水しています。レンガ造りで周囲に御影石が巡らせてある様子は、着水井に似ています。

高尾浄水場配水池(明治39年)

高尾浄水場配水池の画像
高尾浄水場配水池

 塩素消毒され、安心して飲めるようになった水を、一時貯めておくための大きな池です。水温が変わらないように上部は芝生で覆われています。深さ約5メートル、面積約1600平方メートルの池2つからなります。レンガを一つ一つ積み上げて造られた、明治期の大型レンガ造り建造物です。

高尾浄水場着水井(明治39年)

高尾浄水場着水井の画像
高尾浄水場着水井

 着水井は内日貯水池からの水が最初に届く所で、浄水場の玄関にあたります。ここで各ろ過池に水が割り振られます。内径3.6メートルの円形レンガ造りで、ふちには御影石が施されています。

内日第2貯水池溢水隧道入口(昭和4年)

内日第2貯水池溢水隧道入口の画像
内日第2貯水池溢水隧道入口

 貯水池からあふれ出た水を流すためのトンネルの入り口です。御影石が組まれた馬蹄型アーチの上部には「清波」と彫られた石板がはめ込まれています。取水塔とともに、美しい水際の風景をつくりだしています。

内日第2貯水池取水塔(昭和4年)

内日第2貯水池取水塔の画像
内日第2貯水池取水塔

 高さ24メートル(水中部を含む)の鉄筋コンクリート造りの取水塔です。ドーム型の屋根や周囲に巡らされた欄干のデザインに特徴があります。レンガ造りの第1貯水池取水塔と好対照をなしています。

内日貯水池事務所(明治39年)

内日貯水池事務所の画像
内日貯水池事務所

 木造平屋建ての事務所です。下関市に水道が誕生した明治39年以来、市民の水がめを見守り続けています。下見張りの外壁、縦長の窓、入口の曲線状のひさしなど、各所に洋風建築としての工夫が凝らされています。

内日第1貯水池取水塔(明治39年)

内日第1貯水池取水塔の画像
内日第1貯水池取水塔

 明治39年の創設時に造られた、高さ約20メートル(水中部を含む)のレンガ造りの取水塔です。市民生活の近代化を示す貴重な施設として、広く親しまれています。取水された水は、約12キロメートル離れた高尾・日和山浄水場へ流れていきます。