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「食」は生いのち命の基本であり、生きる力の源です。日々の「食」をより豊かなものにするために行動することはもちろん、それを支える社会や環境を持続可能なものにし、次世代へつないでいくことも重要です。食育基本法では、食育について、「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」であり、「様々な経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの」と位置付けています。
下関市では、食育基本法に規定する市町村食育計画として、下関市食育推進計画「第1次下関ぶちうま食育プラン」(平成20~24年度)、「第2次下関ぶちうま食育プラン」(平成25~29年度)を策定し、食育が「いのちを考え、『生きる力』を育むこと」につながり、その推進が「人やその生活を豊かにし、それが生きる上での財産になる」という考えのもと、食育の周知・実践を促す取組を推進してまいりました。「第3次下関ぶちうま食育プラン」(平成30~令和4年度)では第1次計画及び第2次計画から学んだ「財産づくり」の考えを引き継ぎ、一人ひとりの食育の取組が地域に広がり、つながって個人・地域の財産づくりが大きな“わ”になるよう、取組をさらに進めてまいりました。
しかしながら、健康寿命の延伸、生活習慣病の予防、高齢者の低栄養や若い世代のやせ等が引き続きの課題であり、栄養バランスに配慮した食生活の重要性は増しています。また、食に関する価値観や暮らしも多様化し、食の安全性、地域の食文化の衰退、地産地消、食品ロスなど、「食」を取り巻く問題は増え続けています。さらには、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)には食育と関係の深いものもあり、食育の推進がSDGsの達成に寄与するものとされていることから、本市においても持続可能な社会に向けた取組が重要となってきます。
そこで、これまでの食育推進計画を引き継ぎつつ、市民の皆様一人ひとりが食育を進め、それが未来へつながるものになるよう、今後5年間の食育推進計画として「第4次下関ぶちうま食育プラン」を策定いたしました。この計画に基づき、市民の皆様が自らの「食」について今一度考え、食育の取組を実践していただくことで、皆様方の人生が豊かなものとなり、地域へ広がり、さらには次世代へつながっていくことを願っています。
最後に、この計画の策定にあたり、アンケート調査にご協力いただきました多くの市民の皆様、また、大変熱心にご協議いただきました下関市食育推進会議の委員の皆様に厚くお礼申し上げます。
令和5年3月
下関市長 前田 晋太郎
第4次下関ぶちうま食育プランの策定についてのページ ※計画書をダウンロードできます |
第1次下関ぶちうま 食育プラン |
第2次下関ぶちうま 食育プラン |
第3次下関ぶちうま 食育プラン |