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下関市立美術館 特別展「動き出す!絵画 ペール北山の夢 モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち」

公開日:2017年2月13日


ピエール=オーギュスト・ルノワール《泉による女》1914年、大原美術館蔵

展覧会概要

会期:2017年1月28日(土曜日)~3月12日(日曜日)
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
月曜日休館

会場:下関市立美術館

観覧料:一般1,200円(960円)/大学生900円(720円)
※()内は、20名以上の団体料金。
※18歳以下の方、70歳以上の方および高等学校、中等教育学校と特別支援学校に在学中の生徒は、観覧料が免除されます(いずれも公的証明書の提示が必要です)。

右作品画像:ピエール=オーギュスト・ルノワール《泉による女》1914年、大原美術館蔵

 

クロード・モネ《サルーテ運河》1908年、ポーラ美術館蔵

みどころ

 大正期の美術界に功績を残した北山清太郎(1888-1945)の仕事を追いながら、彼が紹介した印象派からポスト印象派、キュビスムまでのヨーロッパ絵画、それらに感化されて新しい表現を展開した近代日本の芸術家たちによる作品を同時に展示する。 絵画、彫刻、資料およそ200点で、今から約100年前の美術「熱」をお伝えする。
(会期中に一部展示替あり)

右作品画像:クロード・モネ《サルーテ運河》1908年、ポーラ美術館蔵
 

大正時代、若き洋画家たちはヨーロッパ美術に熱狂し、新しい表現を生み出すことに熱中した
 
 明治末から留学を果たしてヨーロッパの作品を実見した芸術家たちは、帰国後、その衝撃を日本の美術界に伝えた。 たとえば、斎藤与里はセザンヌ、マティスについて文芸雑誌で紹介し、高村光太郎は、「緑色の太陽」を発表して芸術の自由を高らかにうたった。 また、『早稲田文学』、『スバル』、『白樺』などの雑誌は、ルノワール、セザンヌ、ファン・ゴッホ、ロダンらを紹介し、芸術家たちを刺激した。 そして、北山清太郎が発行した美術雑誌『現代の洋画』(1912年4月創刊)は、西洋美術を図版入りで紹介した。大正の若き芸術家たちは、誌面でもたらされた新しい美術へ関心を高めて感化されていく。

動き出す絵画 大正洋画を後押ししたペール北山

 1912(大正元)年、当時の若き芸術家たち―斎藤与里、高村光太郎、岸田劉生、萬鉄五郎らはヒユウザン会(のちのフュウザン会)を結成した。その展覧会には、明るい色彩の大胆の筆致を特徴とする「後期印象派」からの影響を示す作品が出品され、大きな注目を集めた。北山清太郎は、同会の運営や展覧会目録の制作にたずさわり、芸術家たちの活動を援助。パリでゴッホらを支援した画材商ペール・タンギー(タンギー親爺)になぞらえて「ペール北山」と呼ばれるようになった。北山清太郎が紹介した西洋美術に影響を受け、彼の支援によって日本近代の洋画が動き出す。

動き出した先に 大正洋画の新たな展開

 1914(大正3)年、北山清太郎は日本画家を中心とする団体、巽画会に新設された洋画部の運営に携わることになり、岸田劉生や木村荘八はその審査員を務めた。そして翌年に巽画会から独立して、現代の美術社主催の展覧会(のち草土社)を開催する。草土社には岸田劉生、木村荘八、椿貞雄らが集い、独自の表現を模索、展開しようとする大正洋画の新しい動きが生まれた。

動き出す絵 アニメーションを手がけた北山清太郎

 1916(大正5)年、北山清太郎は美術を離れてアニメーションの世界へ足を踏み入れた。1917(大正6)年には第1作目を制作し、日本最初のアニメーションを手がけたひとりとなった。「浦島太郎」や「猿蟹合戦」を題材にして絵を動かした。

 

関連催事
(特に表記のないものについては、聴講(参加)無料、事前申込不要)

  1. 記念講演会「身振りとマティエール――日本における表現的絵画の台頭」

講師:北澤 憲昭(美術史家・美術評論家・女子美術大学教授)
日時:2 月18 日(土曜日)午後2時~午後3時30分
会場:下関市立美術館 講堂
 

  1. アート・トーク2017「あなたの知らない都市・下関」

内容:下関の近代にかかわるさまざまなイメージを掘り起こし、都市の知られざる魅力を再発見します!〔下関市・東亜大学包括的連携協力事業〕
日時:2月5日(日曜日)午後1時~午後3時30分
会場:下関市立美術館 講堂
プログラム詳細:
(1) 基調講演「近代下関の都市的経験」
講師:礒永 和貴(東亜大学人間科学部国際交流学科准教授)
時間:午後1時~午後2時
(2) 対話集会「下関・近代都市としての魅力」
大学教員、文化行政実務担当、美術館学芸員と来場者によるトーク
時間:午後2時15分~午後3時30分
 

  1. 美術講座「魅力発見!近代洋画っておもしろい」

内容:学芸員が日本近代洋画についてわかりやすく語ります。
日時:3月5日(日曜日)午後2時~午後3時30分
会場:下関市立美術館 講堂
 

  1. ギャラリートーク(学芸員による展示解説)

日時:1月28日(土曜日)、3月4日(土曜日)それぞれ午後2時~午後3時
会場:下関市立美術館 展示室
※ 参加には当日の観覧受付が必要です。
 

  1. ワークショップ「みんなでアニメ・リレー」

内容:絵を描き継いで、紙アニメーション(パラパラまんが)をつくりましょう!
会場:下関市立美術館 エントランスホール、展示ホール、講堂いずれか
※ 開館時間中、ご自由にご参加いただけます。
 

  1. シリーズ「下関の<近代>を訪ねて」 【要事前申込】

下関に残る近代のイメージを求めて、建築や景観を探索します。

1. 探索・長府のまち 定員に達したため、締め切りました
城下町長府の周辺を歩きながら、大正を中心に近代の面影を探します。
ナビゲータ:礒永 和貴(東亜大学人間科学部国際交流学科准教授)
日時:2月12日(日曜日)午後2時~午後4時
出発点:下関市立美術館
訪問先:神戸製鋼長府製造所、下関市立長府図書館下関文書館、乃木神社、長府商店街ほか

2. 定番再見からその先へ・唐戸のまち 定員に達したため、締め切りました
下関観光情報センター(旧秋田商会ビル)を起点に唐戸の近代建築をめぐります。
ナビゲータ:髙月 鈴世(下関市教育委員会教育部文化財保護課主任)
日時:2月19日(日曜日)午後2時~午後4時
出発点:下関観光情報センター(旧秋田商会ビル)
訪問先:山口銀行旧本店、下関市立先人顕彰館 田中絹代ぶんか館ほか

3. 探索・新地のまち 定員に達したため、締め切りました
下関の栄華の残像を求めて新地界隈を訪問します。
ナビゲータ:礒永 和貴(東亜大学人間科学部国際交流学科准教授)
日時:2月26日(日曜日)午後2時~午後4時
出発点:JR下関駅西口
訪問先:マルハ通り、山口県貿易会館(旧大丸)、旧山陽ホテルほか


特別企画 ~動き出す!クラフト~

  • ワークショップ「木のおもちゃであそぼう」

動かせるクラフト作品=木のからくりおもちゃで遊ぼう!
※参加自由(事前申込不要)
実演・指導:冨田 一男(クラフト作家)
日時:1月29日(日曜日)、2月11日(土曜日)、2月12日(日曜日)それぞれ午前10時~午後5時
会場:下関市立美術館 講堂
 

地域イベント「城下町長府ひなまつり」連動企画

  • つるしかざり・おひなさま披露 in 美術館

美術館のエントランス・ホールで、地域のみなさんからお預りしたつるしかざりやおひなさまを披露。
協力:NPO法人 城下町アクティブ・クリエイティブ倶楽部
期間:1月31日(火曜日)~3月26日(日曜日)
 

  • ワークショップ「ひなかざりをつくろう」 【※要事前申込・材料費】

美術館でもひなまつりにちなんだワークショップを開催。ひなかざり2種をつくります。

1. 長府毬雛(ちょうふまりびな) 定員に達したため、締め切りました
日時:2月25日(土曜日)午後1時~午後3時

2. つるしかざり
日時:3月4日(土曜日)午前10時~正午

以下、共通事項
講師:原田 由美子(NPO法人 城下町アクティブ-クリエイティブ倶楽部)
場所:下関市立美術館 講堂
対象:どなたでも
定員:20名(各回・先着順)
材料費:1,000円(各回)

ワークショップ「ひなかざりをつくろう」の申し込み方法
電話で「氏名、住所、電話番号、希望するイベント名と日にち」を美術館まで。
申込締切:
1. 長府毬雛:2月17日(金曜日)
2. つるしかざり:2月24日(金曜日)

※定員を超過した場合は、期日前に締切とする場合があります。
問合せ/送り先:
 下関市立美術館(〒752-0986下関市長府黒門東町1-1)
 電話 083-245-4131

■ 当連動企画について
本展とほぼ時を同じくして、城下町・長府で展開される地域イベント「城下町長府ひなまつり」〔期間:2月4日(土曜日)~3月26日(日曜日)〕。その一環として、下関市立美術館でも、ひなまつりにちなんだ企画を実施します。

「城下町長府ひなまつり」についてのお問合せ:
しものせき観光キャンペーン実行委員会(下関市観光政策課内) 電話 083-231-1350
※土曜・日曜・祝日 長府観光協会 電話 083-241-0595

中村 彝《カルピスの包み紙のある静物》1923年、茨城県近代美術館蔵

主催:下関市立美術館 読売新聞社 KRY山口放送 美術館連絡協議会

協賛:ライオン 大日本印刷 損保ジャパン日本興亜

協力:和歌山県立近代美術館

助成:芸術文化振興基金


右作品画像:中村 彝《カルピスの包み紙のある静物》1923年、茨城県近代美術館蔵

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