考古博物館 特別展「至宝しものせき―経塚とその時代」を開催いたします(ご案内)
公開日:2021年1月25日
1. 件 名
考古博物館 特別展「至宝しものせき―経塚とその時代」を開催いたします(ご案内)
2. 目的・内容等
平安時代後期は貴族中心の摂関政治が衰え、武士の台頭による治安の乱れや僧兵の出現などによる寺院の退廃、さらには天然痘の流行により人々の不安が一層深まる時代でした。そのような世の中で人々の間では、「末法思想」が流行します。末法の世で仏法が地に落ち、仏教経典が失われることを危惧した有力層は、経典を埋納した経塚を造営します。
本展では末法思想の時代を象徴する経塚遺跡に焦点を当て、県内初公開となる奈良国立博物館所蔵の伝山口県長門一ノ宮経塚出土品などを中心に、県内の集落遺跡資料を交えることで、当時の社会のありようを考えます。
新型コロナウイルス感染症による社会の混乱は、私たちの実生活や精神にも大きな影響を及ぼしています。科学技術の発達した現代においても、人々は神仏に対する信仰を止めることなく、救いや安心を求めて祈り続けています。末法の世に生きた人々が先行きの見えない時代をどう生きたのか、苦境に立たされている私たちの「今」そして「これから」を考えるよすがになれば幸いです。
3. 会 期
令和3年1月30日(土)~3月21日(日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
月曜休館 観覧無料
4. 会 場
下関市立考古博物館 特別企画展示室
(所在地)下関市大字綾羅木字岡454番地
5. 関連イベント
・文化財講座
開催日:2月20日(土) 午前・午後2回公演
時 間:(1)午前10時30分~12時 (2)午後2時~3時30分
演 題:「コロナ災禍の時代から見る経塚造営」
講 師:濱﨑真二(下関市立考古博物館 館長)
会 場:下関市立考古博物館 講堂
定 員:各回25名(要予約・先着順)
参加費:300円
申込先:下関市立考古博物館(TEL083-254-3061)
※1月30日(土)より予約受付開始
締切は2月17日(水)午後5時
6.主催:下関市教育委員会
詳細:下関市立考古博物館 電話:083-254-3061
ホームページ http://www.koukohaku.shimonoseki.yamaguchi.jp