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ワクチン接種後のブレークスルー感染について

ページID:0001764 更新日:2021年9月7日更新 印刷ページ表示

1 ワクチン接種後のブレークスルー感染とは

 どの感染症に対するワクチンでも、その効果は100%ではありません。ワクチンを接種した後でも感染する可能性があり、それをブレークスルー(打ち破り)感染と呼びます。新型コロナワクチンの場合では、2回目の接種を受けてから2週間ぐらいで十分な免疫の獲得が期待されますので、それ以降に感染した場合をブレークスルー感染と呼んでいます。

2 免疫ができても感染してしまう訳

 インフルエンザウイルスの場合と同じように、コロナウイルスは鼻やのどの粘膜に侵入し、そこで増殖をはじめ、粘膜を傷害して数日で発症します。ワクチンを接種して血液中に抗体があっても、粘膜では効き目が弱く、感染を防ぐ効果はあまり強くありませんし、発病を防ぐことも十分ではありませんが、肺では重症化を防ぐ効果を発揮します。

3 デルタ株になって増えたブレークスルー感染

 ウイルスは変異を繰り返し、そのうちのどれかが主流のウイルスになります。デルタ株のウイルスは感染力が強いだけでなくワクチンによって獲得された免疫が効きにくいと考えられています。イスラエルの報告では従来株のウイルスに対しては発病を防ぐ効果94∼95%に加え感染そのものを防ぐ効果も91.5%とされていました。その後デルタ株に置き換わってしまい、発病や感染を防ぐ効果は64%くらいまで下がってしまいました。一方で入院を防ぐ効果は93%と、重症化は防いでいます。

4 流行が続くほど変異がおこる

 流行が拡大して感染者が増えるほど、ウイルスは変異を繰り返します。その中で感染力が強くなったりワクチンによる免疫から逃れる性質を獲得したりしたウイルスが生じると、やがてはそれに置き換わってしまい、コロナとの戦いはいつまでたっても終わりません。

5 ブレイクスルー感染は軽症です

 ワクチンを接種して免疫を獲得してもかかるのだったら、接種の意味がないのでしょうか?そんなことはありません。デルタ株になっても、ワクチンが重症化を防ぐ効果は高いレベルで維持されています。アメリカの報告によるとワクチン接種を済ませた人が新型コロナウイルス感染症で亡くなる確率は0.001%未満とされています。

6 ワクチン接種の意義

 新型コロナウイルス感染症で重症化する人が病院にあふれてしまうと、本来であれば入院して治療を受けられるはずだった人が助からなくなってしまう恐れがあります。多くの人がワクチンを接種して、かかっても軽傷で済めば、救急をはじめ本来の医療が維持できます。

7 これまで通り・これまで以上の感染対策を

 ワクチンを接種した人も感染することはあるし、感染しても発病せず、気が付かないまま病原体を持ち運ぶ恐れがあります。マスクをしないで会話をしたりすると、他の人に移してしまう恐れがあります。ワクチンの接種が住んでいない人がまだ多い状況では、これまで通りマスクの着用、手指衛生、あらゆる密を避けるといった感染対策を続けてください。

厚生労働省:「新型コロナワクチンQ&A」<外部リンク>


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