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ダニに注意!重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の予防について
今年も県内で重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生が確認されています。また、市内でも「マダニに咬まれた」という相談が増えてきました。
下関市内でも、同じダニ媒介性疾患である日本紅斑熱の発生も確認されています。(※2022年6月15日現在)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などのダニ媒介性疾患に注意してください。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは?
この病気の原因となるウイルスは、マダニ類を介して人に感染するリスクがあるといわれていますが、マダニとは、皆さんがご存知の衣類や寝具などにいるダニとは種類が違います。
また、マダニすべてに原因となるウイルスが存在するわけではなく、仮にウイルスが存在するマダニ類に咬まれたりしても必ず感染するものでもありません。
この機会に、マダニを媒介とする病気もあることを知り、マダニに咬まれないよう気をつけていただくことが大切です。
症状は?
主な症状は、急な38度以上の発熱、食欲不振、倦怠感、吐き気、腹痛などです。
マダニとは?
マダニ類は冬時期には土の中に生息し、4月頃~10月頃に草むらなどで活動します。
マダニ類の特徴は?
主に森林や草地等の屋外に生息している1~4mm(吸血前)の大型のダニです。血液を吸うために近くを通った人やペットに付着します。
マダニに咬まれないようにするには?
- 草むらや藪など、マダニの生息する場所に入る場合には、手袋、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴下・靴を着用し、首にタオルを巻いたり、帽子をかぶるなど肌の露出を少なくしましょう。裾、袖、襟などの締まっている服やナイロン製の服はマダニが侵入しにくいです。
- 地面に直接寝転んだり、座ったりは避けましょう。
- 屋外活動後は、家の中に入る前に衣類をよくはらい、家の中にマダニ等を持ち込まないようにしましょう。帰宅後は、体にマダニ類が付着してないか十分に調べましょう。帰宅後すぐに服を着替えたり、体をシャワーで洗い流すと有効です。
- ペットの散歩の際には、ペットが草むら等に入らないようにしたり、帰宅後にペットの顔周り、足の付け根、指の間、肛門周りにマダニ類が付着していないかどうか確認しましょう。藪等で、犬や猫などの動物にダニが付くことがあります。除去には、目の細かいクシをかけると効果的です。ダニ駆除薬もありますので獣医師に相談ください。
マダニに咬まれた時は?
皮膚に着くと、強い吸着力があり簡単にはずれません。
⇒あわてずにそのままの状態で皮膚科を専門とする医療機関を受診しましょう。(自分でダニをつぶさないようにしてください)
皮膚科を受診する時の注意は?
マダニに出来るだけ触れないようにしましょう。着いたマダニを叩いたり、潰したりしない。
⇒マダニの体内にウイルスが存在した場合、マダニが吸った血液などが人の体に逆流する可能性もあり、感染するリスクを高くしてしまいます。
マダニ類を媒介とするその他の病気は?
SFTS以外に、昔からライム病、日本紅班熱など、数多く存在します。
関連リンク
山口県感染症情報センター<外部リンク>
厚生労働省<外部リンク>