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下関市立美術館・下関市立歴史博物館共同企画展「菊舎 旅と友を愛したひと -旅編-」
展覧会について
田上菊舎(たがみ・きくしゃ 1753~1826)は江戸後期の俳人で、書画、茶の湯、弾琴と諸芸に通じ、各地を行脚して広くその名を知られた下関の先賢のひとりです。北は松島から南は阿蘇や長崎まで、40年余りにわたり旅した距離は2万2千キロにおよび、江戸時代で最も旅した女性と言われています。晩年の菊舎は、家族が住む長府に落ち着き、亡くなるまで創作活動に励みました。
下関市立美術館と下関市立歴史博物館の共同で開催する本企画展では、市内の個人所蔵家のコレクションを通じて、旅をこよなく愛し、探求心の赴くままに学び続けた菊舎の魅力を紹介します。
作品画像:田上菊舎《「月花に」句自画賛 弾琴図》個人蔵 下関市立美術館展示
下関市立美術館 -旅編-
菊舎は江戸時代で最も旅した女性と言われています。40年余りにわたる旅のなかで、菊舎はその土地の風土や人々との交友を俳画のかたちで表現していきます。
美術館では各地で制作された62点を展示します。
(下関市立美術館 担当学芸員 関根佳織)
作品画像:田上菊舎《杜甫作「飲中八仙歌」戯画題》個人蔵 下関市立美術館展示
下関市立歴史博物館 -ふるさと編-
旅に明け暮れる菊舎の支えとなったのが、両親を始めとするふるさとの人々の存在です。また、晩年の菊舎は、家族の住む長府に落ち着いて創作に励みました。
歴史博物館では、ふるさととのつながりを中心に菊舎の作品を展示します。
(下関市立歴史博物館 担当学芸員 松田和也)
作品画像:田上菊舎《「錦着るや」書》個人蔵 下関市立歴史博物館展示
※下関市立美術館では展示しません。
展覧会概要
展覧会名 |
下関市立美術館・下関市立歴史博物館共同企画展 |
---|---|
会期 |
2024年6月7日(金曜日)~7月15日(月曜日・祝日) |
開館時間 |
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 |
月曜日(振替休日の7月15日は開館) |
会場 |
下関市立美術館 |
観覧料 |
一般500円(400円)/大学生400円(300円) |
主催 |
下関市立美術館・下関市立歴史博物館 |
協力 |
菊舎顕彰会 |
展覧会リーフレット [PDFファイル/2.87MB]
出品作品リスト [PDFファイル/693KB]
展覧会図録
図録価格| 2,000円(税込)
判型・ページ数|A4判・80ページ(フルカラー)
内容|図版101点、解説・資料等
作成・編集|関根佳織(下関市立美術館)、松田和也(下関市立歴史博物館)
企画展の関連催事
内容 | 田上菊舎の生涯をご紹介します。 ※各回内容は同じ |
日時 | 6月19日(水曜日)午前10時30分~11時30分 6月23日(日曜日)午前10時30分~11時30分 |
場所 | 下関市立歴史博物館 ガイダンス交流室 |
講師 | 下関市立歴史博物館 学芸員 松田和也 |
定員 | 35名 |
料金 | 300円(資料代) |
申込方法 | 令和6年6月7日(金曜日)午前9時30分より 下関市立歴史博物館に電話(083-241-1080) または下関市立歴史博物館受付にて受付開始 |
内容 | 田上菊舎と同時代の絵師の作品を紹介します。 ※各回内容は同じ |
日時 | 7月3日(水曜日)午前10時30分~11時30分 7月7日(日曜日)午前10時30分~11時30分 |
場所 | 下関市立歴史博物館 ガイダンス交流室 |
講師 | 下関市立美術館 学芸員 関根佳織 |
定員 | 35名 |
料金 | 300円(資料代) |
申込方法 | 令和6年6月7日(金曜日)午前9時30分より 下関市立歴史博物館に電話(083-241-1080) または下関市立歴史博物館受付にて受付開始 |
日時 | 6月12日(水曜日)午前10時30分~11時10分 6月15日(土曜日)午前10時30分~11時10分 |
場所 | 下関市立歴史博物館 |
申込 | 不要 ※要観覧券 |
日時 | 6月12日(水曜日)午後1時30分~2時10分 6月15日(土曜日)午後1時30分~2時10分 |
場所 | 下関市立美術館 |
申込 | 不要 ※要観覧券 |
内容 | 下関市内の小学校4~6年生から募集した俳句のうち、菊舎顕彰会での予選を通過した24作品で俳句相撲をおこないます。相撲の勝敗は観覧者のあげたうちわの数で決します。皆様ぜひご来場ください。 <作品展示>予選を通過した24作品は、7月2日(火曜日)から7月21日(日曜日)まで下関市立歴史博物館のエントランスにて展示します。 |
日時 | 6月30日(日曜日)午後1時~4時 |
場所 | 下関市立美術館 講堂 |
料金 | 無料 |
同時開催
内容 | 「菊舎・東海道五十余駅画賛」と画賛の場所のスナップ写真を並べて展示。旧東海道の雰囲気を色濃く残す宿場がある一方、すっかり様変わりしてしまった場所もあります。その変わり様を観ていただきます。 |
会期 | 6月7日(金曜日)~6月16日(日曜日)午前9時~午後4時30分 ※初日は午後1時から、最終日は午後3時まで |
場所 | 長府庭園 三の蔵 |
料金 | 無料 ※ただし、長府庭園への入園料が必要です。 |