本文
下関市役所本庁舎西棟の出張展示
下関市役所本庁舎西棟 出張展示のご案内
市役所本庁舎西棟1階エレベーターホールでは、美術館の所蔵する作品や資料の展示を行なっています。お近くにご用の際は、ぜひお立ち寄りください。
※市役所の開庁時間は「庁内案内」をご参照ください。
現在の展示
富田壷僊(とみたこせん) 《硯海勝地(けんかいしょうち)》
個人蔵
出張展示の様子

展示について
富田壷僊は、江戸時代の終わり頃に下関市観音崎町の商家で生まれました。
明治時代に入ると各地で漢詩や絵を学び、南画家として活躍。晩年の作品の中には、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)が気に入って宮内省に購入されたものもあったといわれます。
この画帖は明治28年(1895)に制作されたもので、壷僊が描いた関門海峡周辺の名所26枚がまとめられています。
「硯海」は関門海峡を意味します。展示部分には、亀山神祠(上)と安徳帝廟(下)の題が付いています。
亀山神祠は、現在の下関市役所の辺りから見た亀山八幡宮を描いた絵です。当時は亀山八幡宮の目の前が海岸線であり、現在の唐戸交差点辺りも湾となっていたので、一帯が海だった様子が分かります。描かれている鳥居と階段は、境内西側の参道でしょう。また、麓には門司へ渡る船などが着く桟橋があり、多くの人たちで賑わっています。
安徳帝廟は、安徳天皇の陵墓と赤間神宮(当時は赤間宮)を描いた絵です。向かって左側の柵の向こう側が陵墓、右側の鳥居を入ると赤間宮です。陵墓と赤間宮は、この後、整備や改築によって大きくその姿を変えていきますので、当時の様子を伝える貴重な資料です。
文責:下関市立歴史博物館(083-241-1080)
これまでの展示
| 期間 | 展示内容 |
|---|---|
| 2025年 | |
| 9月9日~10月16日 | 古代オリエント・コレクションより《捧げ物をする王》 |
| 7月18日~9月8日 | 瑛九《いたずら》《海と少年》 |
| 6月3日~7月17日 | 高島北海「朝顔」「枇杷に芥子」(《花卉図》より) |
| 4月1日~6月2日 |
松林桂月・雪貞による色紙 |
| 2月6日~3月31日 | グライズデール・アーツと菊川町 |
| 2024年 | |
| 12月27日~2025年2月5日 | 岸規(がんき)《草花に蛇》 |
| 10月16日~12月26日 | 高島北海資料より「草花写生図巻」 |
| 8月23日~10月15日 |
2008年度開催「水野英子 青池保子 文月今日子 少女マンガ3人展 ~しものせきより愛をこめて~」アーカイブ展示 |
| 7月18日~8月22日 | 香月 泰男《木版画集「タヒチ」 モーレア島》 |
| 6月18日~7月17日 | 度会 洞玉《厩馬図》 |
| 4月12日~6月17日 | 小倉 遊亀 《(花)》 |
| 2月6日~4月11日 | (複製画)狩野芳崖《悲母観音》 |
| 2023年 | |
| 12月18日~2024年2月5日 | 吉岡 一生 「きょう・つれづれ」より 《もしもしドーム 西の端町》 《ナイチンゲールの灯 上田中町》 |
| 9月22日~12月15日 | 田中 孝 《Tree》 |
| 8月1日~9月21日 | 浜田 知明《初年兵哀歌(歩哨)》《初年兵哀歌(銃架のかげ)》 |
| 5月23日~7月31日 | 桂ゆき《作品》 |
| 4月9日~5月22日 | 高柳 裕《Hot-cold》 |
| 3月6日~4月8日 | 吉原英雄《白いスカート》 |
| 2月2日~3月5日 | 古舘充臣《下関市立美術館》《長府城下町》 |
| 1月4日~2月1日 | 伝・狩野探幽《松に鶴図・竹に鶴図》 |
| 2022年 | |
| 12月9日~2023年1月3日 | 浜田知明《飛翔》 |
| 10月19日~12月8日 | 野村佐紀子「トロイメライ」より |
| 9月9日~10月18日 | 末松正樹《南海紀行1》 |
| 7月14日~9月8日 | 山田申吾《烟雨去来》 |
| 5月31日~7月13日 | ビーズバッグ・コレクションより |
| 3月19日~5月30日 | 中原麻貴《寂しい窓》 |
| 1月19日~3月18日 | 野村佐紀子《供花》ほか |





