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下関市役所本庁舎新館の出張展示
下関市役所本庁舎新館の出張展示のご案内
市役所本庁舎新館1階エレベーターホールでは、美術館の所蔵する美術作品や資料の展示を行っています。お近くにお寄りの際は、ぜひお立ち寄りください。
現在の展示
浜田 知明(はまだ・ちめい)
《初年兵哀歌(歩哨)》 1954年
《初年兵哀歌(銃架のかげ)》 1951年
作品について
浜田知明は熊本県出身の版画家・彫刻家です。東京美術学校卒業後、1949年から1959年まで自由美術家協会に所属。戦後銅版画の制作を始め、中国大陸での戦争体験にもとづいた「初年兵哀歌シリーズ」などを発表します。社会や人間を鋭くユーモラスに描く浜田の作品は、国内外で高く評価されました。
「歩哨」では、男が銃を自身に向け、脚で引き金を引こうとしています。描かれているのは、軍内での生活に耐えきれず自害をしようとする様子です。背景の黒の諧調の中に初年兵が浮かびあがっています。
「銃架のかげ」では、何もないがらんとした部屋の隅に銃が立てられています。床には芋虫のような姿が横たわり、動けないようにピンで留められている者もいます。入隊してまもない兵隊をイメージしたと言われ、何も叫べず自由を奪われた姿が表されています。
下関市立美術館では、所蔵品展「開館40周年記念名品選」を開催中(~8月27日まで)。浜田の作品を含めた名品が一堂に会します。皆様のご来館をお待ちしております。
これまでの展示
期間 | 展示内容 |
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2023年 | |
5月23日~7月31日 | 桂ゆき《作品》 |
4月9日~5月22日 | 高柳 裕《Hot-cold》 |
3月6日~4月8日 | 吉原英雄《白いスカート》 |
2月2日~3月5日 | 古舘充臣《下関市立美術館》《長府城下町》 |
1月4日~2月1日 | 伝・狩野探幽《松に鶴図・竹に鶴図》 |
2022年 | |
12月9日~2023年1月3日 | 浜田知明《飛翔》 |
10月19日~12月8日 | 野村佐紀子「トロイメライ」より |
9月9日~10月18日 | 末松正樹《南海紀行1》 |
7月14日~9月8日 | 山田申吾《烟雨去来》 |
5月31日~7月13日 | ビーズバッグ・コレクションより |
3月19日~5月30日 | 中原麻貴《寂しい窓》 |
1月19日~3月18日 | 野村佐紀子《供花》ほか |
2021年 | |
12月3日~2022年1月18日 | 吉岡 一生《一会一語(いちえいちご)》より |
10月18日~12月2日 | 清水 恒治《蕩尽(とうじん)の島》より |
8月27日~10月15日 | 瑛九《旅人》 |
7月28日~8月26日 | 瑛九《風が吹きはじめる》 |
6月4日~7月27日 | 岡田又三郎《婦人像》 |
4月27日~6月3日 | 桂ゆき《三人三様》《よりあい(じゃがいも)》 |
2月9日~4月26日 | 中原麻貴《夜空の下で》《木と少女》 |
2020年 | |
11月25日~ 2021年2月8日 |
石山義秀《ペタンク大会》 |
10月28日~11月24日 | 伊東丈年《海峡》原型作品 |
9月1日~10月27日 | 菅井汲《赤と青》《黄色い矢》 |
7月20日~8月31日 | 西田洋一郎《プリズム透影 アンナプルナ》 |
5月26日~7月17日 | 植木茂《民家》/堀尾卓司《果》 |
4月8日~5月25日 | (複製画)狩野芳崖《悲母観音》 |
1月6日~3月30日 | 中村宗弘《朝富士》 |