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特別展「グライズデール・アーツと下関――ライフパーク/人生という芸術の肖像」
展覧会について
グライズデール・アーツ Grizedale Arts(以下「GA」という。)とは、英国の現代アート団体で、1960年代末の環境保護運動とリンクした実験的アートを源に、アートによる様々な社会問題への働きかけを実践してきた組織です。これは19世紀末にイギリスで発祥し、手工芸の復興による生活改革を目指したアーツ・アンド・クラフツ運動の伝統を引き継ぐもので、近年のGAは、「園芸」「農業」「食」その他をキーワードに過疎地域の経済振興にも成果をあげ、国際的に注目されています。
実は当地・下関においても、GAに所属する写真家 藤田需子(ふじたもとこ、下関市出身・アイルランド在住)が橋渡しし、2017年から〈下関菊川プロジェクト〉としてGAのアートプロジェクトが市内の菊川町貴和の里にて展開されています。そこでは地域住民と海外から来訪したアーティストらが交流しながら農村の生活をめぐってテーマを設定し、空き家や廃校舎を利用したワークショップを重ね、アートを触媒とした地域再生の試みがなされました。本プロジェクトは、コロナ禍により国際的な往来が困難となったため、一時中断しましたが、この間に下関市立大学の学生団体SCU(地域魅力拡散し隊)も参画するなど、今や新たな展開を期すところとなりました。
GAの存在は日本ではまだ一般にはよく知られていませんが、本展は、その活動について、日本での新たな芽吹きの場所である下関において紹介するものです。地域プロジェクトのあゆみを軸に、関与するアーティストの作品の展示をあわせてその活動の歴史をふりかえり、美術館を舞台とした新たなプロジェクトの発動をも試みます。
作品画像:フェアランド(アイルランド国立現代美術館でのイベント風景、2017年) ⓒMotoko Fujita
展覧会概要
展覧会名 |
特別展「グライズデール・アーツと下関——ライフパーク/人生という芸術の肖像」 |
会期 | 2025年2月15日(土曜日)~3月23日(日曜日) |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(振替休日の2月24日は開館) |
会場 | 下関市立美術館 |
観覧料 |
一般1,000円(800円)、大学生800円(600円) ※( )内は平日料金。18歳以下の方、高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学の生徒は、観覧料が免除されます。下関市内に居住する65歳以上の方は半額が免除されます。 ※前売り券はございません。 |
主催 | 下関市立美術館 毎日新聞社 tysテレビ山口 |
企画協力 | グライズデール・アーツ |
協力 | キングストン大学芸術学部建築修景学科、山口大学、東亜大学芸術学部アートデザイン学科、SCU下関市立大学地域魅力拡散し隊、結いの会、うるとらはまいデザイン事務所 Arts Council England, Henry Moore Foundation, Royal Countryside Trust, Westmoreland and Furnes Council, Foyle Foundation, Sasakawa Foundation, Diawa foundations, Japan House |