ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 上下水道局 > 総務課(上下水道局) > 水の情報誌「ウォータートーク」第63号テキスト版

本文

水の情報誌「ウォータートーク」第63号テキスト版

ページID:0132273 更新日:2025年6月2日更新 印刷ページ表示

ウォータートーク第63号

2025年6月発行

 

目次

P2・3        (特集)快適な暮らしを実現するための上下水道工事の重要性と取り組み

P4             大雨の時に下水が逆流?

P4             「水の四字熟語」掲載終了について

P5             財政解体新書 令和7年度(2025年度)予算

P6             上下水道事業管理者挨拶

P6             上下水道Q&A

P7             インフォメーション

上下水道局公式SNSを開設しました!

 上下水道局の取組み、イベント情報や情報誌に関するお知らせなどをより多くの人に知ってもらうために発信していきます。
 ぜひ、フォローといいねをお願いします!

Facebook
URL:https://www.facebook.com/shimonoseki.water/
X(旧Twitter)
URL:https://twitter.com/shimo_water
Instagram
URL:https://www.instagram.com/shimonoseki_water?utm_source=qr
ぜひアクセスしてみてくださいネ!

 

快適な暮らしを実現するための上下水道工事の重要性と取り組み

 上下水道局では、水道水を安定してお届けするための水道管の維持管理や快適で衛生的な暮らしを守るための下水道管の維持管理、そしてこれらの事業を将来にわたって安定的に継続するための経営計画の策定などに取り組んでいます。
 今号では、これらの取り組みについて紹介します。

水道管の耐震化工事について

 日本では災害が多く発生しています。そこで、災害が起きた時に、水を安定して供給できるよう、古くなった水道管を新しくするとともに、地震など災害に強い水道管を埋設しています。
 災害に強い管とは、地震などにより地盤が変動しても、地盤の動きに合わせて水道管の継ぎ合せ部分が伸縮することで管路の機能を維持できる離脱防止機能を有した管のことです。

●工事の方法について

 水道管の工事には主に2つの工法があります。
 1つは開削工法です。水道工事では標準的な工法であり、路面を建設機械及び人力で掘削し、管を埋設していくものです。
 もう1つは推進工法です。管工事では特殊な工法であり、発進側と到達側をそれぞれ掘削し作業スペースを設け、地中を掘進機(ドリルのようなもの)で掘り進みながら管を埋設していくものです。
 開削工法に比べ、費用は高額ですが、路面の掘削面積が少ないため、工事による占有面積を減少させ、交通規制を軽減することができます。また、騒音、粉じん等、工事公害の低減などに優れています。
 現場の条件等を考慮し、どちらがよいか総合的に判断し、工法を選んでいます。

●工事費用について

 開削工法での布設費用(直径250mm、ダクタイル鋳鉄管)は、1メートルあたり約24万円(令和6年度)です。
 近年の人件費や物価の高騰により、令和2年度と比較すると1メートルあたり約2割工事費用が増加しています。

下水道管の改築工事について

 腐食や亀裂など下水道管の劣化による事故や機能停止といったリスクを未然に防ぐため「下関市下水道ストックマネジメント計画」を基に、劣化した下水道管の改築を行い、下水道機能の維持を図っています。

●下水道管の改築工事の概要

 下水道管の改築工事とは、劣化した下水道管を再構築または取り換える工事のことです。長寿命化対策(管更生)と更新(布設替え)があります。
 長寿命化対策(管更生)は、劣化した下水道管を内面から補強する工法です。
 更新(布設替え)は、マンホール間の下水道管すべてを取り換えることで全体的に新しくすることです。

●工事費用について

 上下水道局で行っている代表的な管更生工事(直径250mm)の費用は、1メートルあたり約11万円(令和6年度)です。
 近年の人件費や物価の高騰により、令和2年度と比較すると1メートルあたり約4割工事費用が増加しています。

時代に適合した上下水道を構築するために~変革・持続・進化~

●下関市上下水道局中長期ビジョン(経営戦略)の策定

 水道事業、工業用水道事業及び下水道事業を取り巻く経営環境は、人口減少等に伴い収益が減少する一方で、老朽化した施設や管路の更新・耐震化に対する投資費用は増加していくという厳しい状況であることが全国的にも課題となっています。
 このような中、本市でも、時代に適合した上下水道を構築し、将来にわたって「安全・安定・安心」の上下水道をお届けするために、各事業の30年先の将来を見据えた上で、「事業があるべき姿」、「事業が目指すべき姿」を考え、これから先の10年間に「どのような具体的な施策・取組」を行っていくのかをまとめた「下関市上下水道局中長期ビジョン(経営戦略)」(以下「中長期ビジョン」という。)を策定します。
 なお、中長期ビジョンの策定に当たっては、下関市上下水道事業経営審議会(以下「経営審議会」という。)による審議やパブリックコメントの結果を踏まえ、市民(お客さま)や有識者の意見を反映したものとします。

●中長期ビジョンの策定経過

●経営審議会の審議内容はこちらで確認できます。
ホームページURL
https://www.city.shimonoseki.lg.jp/site/water/115353.html

▽令和6年
◯6月 第1回経営審議会(諮問)
◯11月 第2回経営審議会(中長期ビジョン素案審議)
◯12月 第3回経営審議会(中長期ビジョン素案審議)
▽令和7年
◯3月 第4回経営審議会(答申)
◯4・5月 中長期ビジョン原案に関するパブリックコメント実施
◯6月 中長期ビジョン策定(予定)

●収支計画(投資・財政計画)の見込みについて

 中長期ビジョンにおいて、上下水道局が経営する各事業を、将来にわたって安定的に継続するため、令和7年度から令和16年度まで(10年間)の収支計画(投資・財政計画)を検討しています。
 特に水道事業においては、想定を超えるスピードで進む人口減などに伴う水道料金収入の減少や、近年の諸物価・人件費・金利の上昇などによる支出の増加によって、令和7年度から純損失(赤字)が生じる見込みです。これまで、上下水道局では、事務事業の効率化・経営健全化に取り組んできましたが、現在の料金水準では、お客さまに安心して水道を使用していただくために実施している施設・管路の耐震化や更新事業を行うことが大変困難な状況になっています。
 そのため、経営審議会に改めて、「今後の望ましい水道料金のあり方」について諮問し、水道料金改定の検討を行います。

 

目次へ▲ 

 

大雨の時に下水が逆流?

 下関市の公共下水道は、汚水と雨水を別々に流す「分流式下水道」で整備しています。そのため、本来大雨の時でも下水が逆流したり溢れたりすることはないはずです。
 しかし、実際は下水が逆流することがあります。
 原因として考えられるのが、(1)下水道管の破損 (2)マンホール蓋(隙間) (3)宅地内の排水設備からの雨水の流入が大きな要因と考えられます。
 (1)、(2)については個人では対策は難しいですが、(3)については個人でも対策ができる場合があります。
 宅地内の排水設備について、雨水の誤接続や屋外の流し等(下水道に接続されているもの)から雨水が流れ込むことがあります。一般的に宅地内の下水道管は大きくても直径10cm程度です。そこに雨水が大量に流れ込むとトイレの水等が流れにくい・ゴボゴボ音がする・逆流するといった現象が起こります。
 下水が逆流しないようにするためにも、雨の時は屋外の流し等から雨水が入らないよう栓をしておきましょう。栓がないときには次で説明する「水のう」で栓をすることも有効です。

下水が逆流しないための対策

 個人でできる対策の一つに「水のう」があります。スーパーの袋やごみ袋(2重にすると安心です)に3分の1から半分程度水を入れ、空気を抜いてしっかり結びます。それをトイレや排水口に置くとある程度の逆流を防ぐことができます。

「水のう」の使用例

(1)トイレ
注 直接便器に入れてもいいですが、便器に袋をかぶせ、その上から水のうを入れると使用後の処理が容易です。

(2)洗濯機
注 洗濯機からのホースを抜いたほうが効果が高いです。

 

目次へ▲ 

 

水の四字熟語 掲載終了のお知らせ

 いつも水の情報誌「ウォータートーク」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
 第10号から長きにわたり掲載しておりました「水の四字熟語」ですが、第62号をもちまして終了することとなりました。
 これまでのご支持に心より感謝申し上げます。連載終了後も、様々な特集で皆さまに喜んでいただけるよう努めてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 最後に、「水の四字熟語」を楽しんでいただきました読者の皆さま、そしてご協力いただいた石川先生に、心より感謝いたします。今後の情報誌もどうぞお楽しみに。

 

目次へ▲ 

 

財政解体新書 令和7年度(2025年度)予算

収益的収支【税込】

 施設を維持管理するために必要な費用と、その財源となる水道料金や下水道使用料等の収入のバランスを管理しているのが「収益的収支」です。  家計に例えると、給料(収入)と生活費(支出)の関係にあたります。

水道事業

収入 63.40億円

  • 水道料金 54.55億円
  • 注1長期前受金戻入(非現金収入) 4.69億円
  • その他 4.16億円

支出 63.20億円

  • 注2浄水場や水道管などの水道施設の減価償却費(非現金支出) 22.16億円
  • きれいな水をつくるための費用 14.52億円
  • ご家庭まで水を送る費用 14.10億円
  • 事業全般にかかる費用 5.53億円
  • メータ検針や水道料金収納にかかる費用 5.07億円
  • 借入金利息の支払い 1.17億円
  • その他 0.65億円

水道事業においては、予算額(税込)では0.2億円の黒字ですが、損益計算(税抜)では約2.4億円の赤字予算となっています。

下水道事業

収入 75.30億円

  • 下水道使用料 36.56億円
  • 市からの補助金 19.23億円
  • 注1長期前受金戻入(非現金収入) 16.90億円
  • その他 2.61億円

支出 73.42億円

  • 注2下水処理場や下水道管渠などの下水道施設の減価償却費(非現金支出) 41.40億円
  • お客さまが使用した水を処理するための費用 20.24億円
  • 借入金利息の支払い 3.22億円
  • 事業全般にかかる費用 3.12億円
  • 下水道使用料収納にかかる費用 2.10億円
  • 下水道管渠の維持管理のための費用 1.93億円
  • 水洗化を促進するための費用 0.51億円
  • その他 0.90億円

資本的収支【税込】

 浄水場や下水処理場などの施設の建設・改良に必要な費用と、その財源となる国などからの借入金等の収入のバランスを管理しているのが「資本的収支」です。
 家計に例えると、住宅や自動車などの資産の購入にあたって、その借入金(収入)と資産の購入費や過去に借りたローンの元金返済(支出)の関係にあたります。

水道事業

収入 25.40億円

  • 注3国などからの借入金 23.32億円
  • その他 2.08億円
  • 注5不足額 24.86億円

支出 50.26億円

  • 水道施設の建設・改良のための費用 38.78億円
  • 借入元金の返済 11.38億円
  • その他 0.10億円

下水道事業

収入 30.63億円

  • 注3国などからの借入金 23.88億円
  • 国などからの補助金 5.31億円
  • 注4受益者負担金・分担金 0.49億円
  • その他 0.95億円
  • 注5不足額 27.08億円

支出 57.71億円

  • 借入元金の返済 32.60億円
  • 下水道施設の建設・改良のための費用 25.10億円
  • その他 0.01億円
用語解説
注1 長期前受金戻入
補助金等により取得した資産の減価償却費見合い分を収益として計上したもの
注2 減価償却費
施設などの資産を耐用年数に応じて各年度の経費として分割して計上したもの
注3 国などからの借入金
多額の財源を必要とする事業について、単年度の財源不足を補完するとともに、財政負担を後年度に平準化することにより、住民負担の世代間公平を図るもの
注4 受益者負担金・分担金
下水道施設の建設費の一部を下水道整備区域内に土地を所有している方などに負担していただくもの
注5 不足額
資本的収入額が資本的支出額に対して不足するため、これまでの利益や減価償却費などの非現金支出により積み立てられた内部留保資金で補てんするもの

 

目次へ▲ 

 

上下水道事業管理者挨拶

上下水道事業管理者 伊南 一也

 本年4月に下関市上下水道事業管理者に就任しました伊南一也でございます。
 いつも水道水、工業用水、下水道をご利用いただき誠にありがとうございます。
 下関市上下水道局は、市民の暮らしを支えるため、安全で安心な水道水の供給と快適な生活環境の整備に日々取り組んでおります。
 現在、特に注力しているのは、老朽化した施設・管路の計画的な更新や耐震化、そして浸水対策です。これは、近年頻発する自然災害や大規模な陥没事故の対策として重要な施策でございます。
 また、人口の減少や経済情勢の変化など、下関市の上下水道事業を取り巻く環境は年々厳しさを増していますが、持続可能な事業運営を確保し、将来世代にも安心して上下水道をご利用いただけるよう努めてまいります。
 今後も皆さまの信頼に応えるべく、引き続き職員一丸となって努力を続けてまいりますので、上下水道事業へのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

目次へ▲ 

 

上下水道Q&A

Q1 最近テレビや新聞等でよく耳にする「PFAS」について気になります。下関市は大丈夫でしょうか?

A1 有機フッ素化合物(PFAS)は、1万種類以上の物質があるとされており、その中でもPFOS(ぺルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されてきました。これらの物質は、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、国内で規制やリスク管理に関する取り組みが進められています。
 下関市上下水道局でも、PFOS及びPFOAについて、令和2年度以降、下関市の水道水及び水道原水(浄水処理を行う前の水)で定期的に調査を実施してきており、これまでに目標値を超えて検出されたことはありません。
 詳細については、下関市のホームページから「水道水における有機フッ素化合物(PFAS)について」をご検索ください。

Q2 災害に備えた水道水の備蓄方法について教えてください。

A2 飲用水として水道水を備蓄する場合は、蓋が閉まる清潔な容器に、空気が入らないよう満杯まで水を入れ、しっかり蓋をします。
 水道水には消毒用の塩素が含まれているため、直射日光を避けた場所で3日、冷蔵庫で1週間程度保存が可能です。煮沸した水や浄水器を通った水は、消毒効果がなくなっていることから保存には適しません。また、朝一番の水道水は塩素が薄まっていることがあるため、バケツ一杯程度出した後の水を使用しましょう。
 保存期間を過ぎた水は、掃除や花の水やりなどに使用し、定期的に新しい水と交換してください。
注 1日に必要な飲用水は、一人当たり最低3リットル

 

目次へ▲ 

 

上下水道局からのインフォメーション

悪質業者にご注意ください!!

 上下水道局の職員や委託業者を装い、ご自宅へ訪問する悪質な者や、不審な電話、メールが全国的に発生しています。闇バイトで集められた者がご自宅へ訪問して、詐欺行為をした事例もあります。被害にあわれないよう十分注意してください。

上下水道局では以下のようなことは行っていません。

  • ご依頼のない水道管の調査や水質検査
  • 水道メータ交換における代金の請求
  • 浄水器販売・レンタルの斡旋
  • 排水管や桝のつまり除去、清掃

 また、不審な点がある場合には、その場で契約や金銭の支払い等はせず、上下水道局にご連絡ください。不審なメールが届いた場合には、メールを開かずに削除してください。

上下水道局総務課   電話 083-231-3121

万が一、被害にあわれ、高額な代金を請求された場合は、消費生活センターにお問い合わせください。

山口県消費生活センター 電話 083-924-0999
下関市消費生活センター(市役所本庁舎 西棟5階) 電話 083-231-1270

               

下水道の放流水質基準及び特定事業場から下水道に排除させる排除基準が変わりました!

下水道法施行令第6条第1項

〇令和7年4月1日より下水道の放流水質基準項目のうち「大腸菌群数」が、大腸菌群数より的確にふん便汚染を捉えることができる、「大腸菌数」に変更されました。

(旧基準)大腸菌群数
基準値 3,000個/立方センチメートル以下
(新基準)大腸菌数
基準値 800コロニー形成単位/ml以下

下水道法施行令第9条の4第1項

〇令和6年4月1日より特定事業場から下水道に排除させる下水に含まれる基準のうち「六価クロム化合物」に係る基準が、六価クロムの人体に対する影響の正確な評価が可能となったことから強化されました。

(旧基準)六価クロム化合物
基準値 0.5mg/L以下
(新基準)六価クロム化合物
基準値 0.2mg/L以下

下水道施設課 電話 083-250-1040

長府浄水場更新事業 現場ホームページについて

 令和6年3月から令和18年11月まで、長期にわたって工事を行っている長府浄水場更新工事につきまして、施工者である長府浄水場更新事業建設業務共同企業体(神鋼環境ソリューション・大林組)が工事の進捗状況や現場の状況(写真)等をホームページに掲載していますので、ご興味のある方は、ぜひホームページにアクセスください。
長府浄水場更新事業 で検索

 

目次へ▲