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統合失調症について
統合失調症とは
考えや気持ちがまとまらなく状態が続く精神疾患で、思春期から40歳までに発症しやすい疾患です。
どのくらいの患者さんがいるの?
有病率は1%。およそ100人に対し1人の割合となります。決して珍しい病気ではありません。
どうして発症するの?
遺伝、脳の変化、環境因子などいくつかの要因が考えられていますが、まだ完全に解明されていません。
どのような経過をたどるの?
- 前兆期 ・・・発症の前触れのサインが現れる。イライラ、不眠、音に敏感になる等
- 急性期 ・・・幻聴(誰もいないのに声や音が聞こえる)、妄想(誰かに見張られている等)が現れる。
- 休息期 ・・・エネルギーの充電期間。無気力で何もする気が起きない。
- 回復期 ・・・徐々に体調が良くなり、安定した生活を送れるようになる。
どんな症状があるの?
陽性症状
- 幻覚(幻聴、幻視、幻嗅、幻味等)
- 妄想(被害妄想、誇大妄想、微小妄想等)
- 独語(ひとりでブツブツ話をする)、空笑(ひとり笑いをする)
- 奇異な言動
陰性症状
- 意欲の低下
- 笑顔が少なくなる
- ひきこもるようになる
- 身の回りのことが以前のようにできなくなる
治るの?
薬物療法、心理社会的療法等により回復し、問題なく社会生活を送っている方もいます。ただ、服薬を中断すると再発リスクが高くなりますので、注意が必要です。