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鳥獣害を増やさないために

ページID:0002477 更新日:2021年11月29日更新 印刷ページ表示

 鳥獣被害が起きることや鳥獣が人里で目撃されるのは、鳥獣が増えているからだけでしょうか。住んでいる集落に、気づいていない原因が潜んでいるかもしれません。集落の現状を皆さんで確認し、鳥獣害を起こさせない協力をお願いします。
 是非、問題解決のため、チェックしてみてください。

1)餌付けをしていませんか

 被害が起きる原因には、気づかないうちにエサを供給し自ら呼び込んでいることがあります。エサをなくすことが被害防止対策の第一歩です。

  • 野生の鳥、獣に餌やりをしている。
  • ペットに餌をあげ残ったものを放置している。
  • 果樹の果実を収穫しないまま放置している。
  • 野菜くずや生ごみなどを田や畑に捨てている。
  • 田畑を放置し、ヤブ地化している。

2)人に馴れさせていませんか

 野生鳥獣のエサになるものを放置し、追い払いもしなければ、鳥獣に餌付けし、人なれさせていることと同じです。
 野生の獣は自らの経験で学習していきます。

 例えば「たまたま集落にいったら、美味しいエサが食べれた。もう一度いったら、やっぱりおいしいエサが食べれた。」となると、集落はお腹が空いたらエサが食べれる食事場所と学習します。
 また、「集落に行って人に見つかったが、危ない目にあわなかった。もう一度行っても、やっぱり危ない目にはあわなかった。」となれば、人間はこちらを見ても何もしてこないので怖くなく集落は安全と学習します。

特に幼鳥獣の頃は小さく可愛いですがすぐに大きく成長します。一度、人に慣れてしまうとエサを求め近づいてきたり、襲われる危険があります。

3)人に都合よく考えていませんか

 人間の常識と考え方は動物には通用しません。動物はそんな考えを敏感に感じ取り「動物の気持ち」で行動しています。

  • ハンターなどの専門家に任せれば良い→「住民は見てるだけで何もしてこないから全然怖くない」と思っています。
    ※ 専門家に任せきりにせず、まずは地域住民が当事者として考えましょう。
  • 爆音機などで脅かせば簡単に追い払える→「大きい音がするから最初は怖かったけど、何にも危害がないから怖くない」と思っています。
    ※ 場所を変えるなど慣れさせない工夫をしましょう。
  • 耕作する田畑さえ守れば大丈夫→「人間が管理している田畑以外は怒られないから大丈夫」と思っています。
    ※ 耕作放棄地も草刈りをしたり、追い払ったりしましょう。

 野生鳥獣が生活しているのは当たり前のことであり、絶滅させることが目的ではないため、見かけたからといって直ぐに駆除するものではありません。
 また、被害を与える個体の有害鳥獣捕獲も民家が近ければ、その個体だけを狙って捕獲するのは様々な制約から実施困難なことも多くあります。
 人と野生鳥獣が共存するため、集落へ寄せ付けない地域の協力と、狩猟者の減少・高齢化による捕獲圧が下がっていることも要因と言われていますので、狩猟者の育成、活動にもご協力をお願いします。