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第3回下関市景観賞
市民の景観まちづくりに対する関心の醸成、活動者の更なる意識高揚を図るため、「第3回下関市景観賞」を実施しました。
一般からの応募から選出された良好な景観を形成している民間の建築物、活動等について審査を行い、表彰物件4件を決定し、10月4日「都市景観の日」に表彰式を行いました。
【建築部門】めぐみ幼稚園第1園舎・第2園舎
(下関市上田中町二丁目13番26号、30号)
第1園舎は、近江兄弟社の設立者で知られるW.M.ヴォーリズが開設したヴォーリズ建築事務所の設計、第2園舎は、明治期に長崎から現在地へ移築されたとも伝えられるベランダコロニアル・スタイルの建築物です。建築物そのものはもとより、古い建物を幼稚園の園舎として上手に活用している点が評価されました。
(受賞者:学校法人めぐみ学園)
【風景・まちなみ部門】伊崎・新地のまちなみ
(下関市新地西町、上新地町、伊崎町一丁目)
伊崎本通りとも呼ばれている路地は、映画のロケ地として使用されたこともあり、昔ながらの銭湯や、木造二階建ての長屋が風情のあるたたずまいで残されています。高杉晋作が身を隠したと伝えられる井戸など、周辺には維新の志士たちのゆかりの場所も多く、暮らしと一体となって古き良き昭和のまちなみが残されている点が評価されました。
(受賞者(代表):新地自治連合会)
【景観を守り育てる活動部門】友田川環境美化・ほたる保護活動
(下関市安岡地区友田川流域)
安岡地区の友田川や安岡小学校内のホタルハウスを拠点に、ゲンジボタルの飼育・放流のほか、河川清掃などを行っています。小学校の児童を中心に、地域住民が一体となって活動にかかわっている点が評価されました。
(受賞者:安岡ふるさとまちづくり事業推進協議会ほたる育成部会、下関市立安岡小学校)
【特別賞】フロイデ彦島
(下関市彦島西山町三丁目12番1号)
平成17年に開設された介護福祉の複合施設で、その立地条件から形成される風景や、海岸清掃の実績から、「建築部門」、「風景・まちなみ部門」、「景観を守り育てる活動部門」の3部門いずれの部門においても高い水準に位置する点が総合的に評価され、特別賞を授与するに至りました。
(受賞者:社会福祉法人松涛会)