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令和7年度全国学力・学習状況調査(下関市)の結果について

ページID:0140550 更新日:2025年11月11日更新 印刷ページ表示

令和7年度全国学力・学習状況調査の下関市の結果及び分析等について、お知らせします。

令和7年度全国学力・学習状況調査(下関市)の結果

1 調査の目的

  • 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
  • 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
  • そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。

2 実施日

 令和7年4月17日(木曜日)

 ※(中学校理科)令和7年4月14日~17日のうち1日

3 調査対象及び教科

  • 小学校第6学年:国語、算数、理科
  • 中学校第3学年:国語、数学、理科

4  調査内容

  1. 教科に関する調査
    • 身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能等
    • 知識・技能を実生活の様々な場面に活用する力や、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力等
  2. 生活習慣や学習環境等に関する質問調査
    • 児童生徒に対する調査
    • 学校に対する調査

5 実施校

 〇小学校:41校

 〇中学校:23校

6 調査結果(平均正答率)

1.平均正答率

(1)小学校

  国語 算数 理科
下関市 68 57 57
山口県 68 58 58
全国 66.8 58.0 57.1

(2)中学校

  国語 数学 理科
下関市 53 45 493
山口県 55 48 503
全国 54.3 48.3 503

 ※平成29年度から、都道府県・市町村等における各区分の平均正答率は、文科省から整数値による提供(全国については、小数点第一位まで公表)

※中学校理科は、平均IRTスコアを記載(基準値は500)

 IRT(Item Response Theory 項目反応理論)・・・児童生徒の正答・誤答が、問題の特性(難易度、 測定精度)によるのか、学力によるのかを区別して分析し、学力スコアを測定する方法

 

7 調査から分かる成果と課題

<教科に関する調査>

【成果】

 〇全国平均との差が縮小し、全体的に学力向上が見られる。

 <概ね身に付いている力 教科ごと>

 ・国語 

   小 目的や意図に応じて、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫すること

     時間の経過による言葉の変化や世代による言葉の違いに気付くこと 

   中 書く内容の中心が明確になるように、文章の構成や展開を考えること

     自分の考えが明確になるように、論理の展開に注意して、話の構成を工夫すること

 ・算数・数学

   小 異分母の分数の計算をすること

     資料から必要な情報を選び、数量の関係を式に表し、計算すること

   中 目的に応じて式を変形したり、その意味を読み取ったりして、事柄が成り立つ理由を       

     説明すること

     多角形の外角の意味を理解すること

 ・理科

   小 実験の方法を発想し、表現すること

     電流がつくる磁力についての知識

   中 実験器具の操作等に関する技能

     元素を記号で表すことに関する知識及び技能

 【課題】

 ●説明するために必要な情報を整理し、工夫して表現することに課題が見られる。

 ●算数・数学科において、数学的な用語や表現についての知識の習得に課題が見られる。

   (例)小 共通する単位の捉え方

       中 素数・相対度数・増加量等の用語

 

<児童生徒質問紙>

【成果】

 〇継続的に、学習意欲が高い傾向が見られる。

質問項目

5年生までに受けた(1,2年生のときに受けた)授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいましたか。

学習した内容について、分かった点や、よく分からなかった点を見直し、次の学習につなげていますか。

 

小学校

中学校

小学校

中学校

下関市

78.3%

78.8%

79.1%

74.5%

山口県

78.8%

79.1%

80.2%

75.1%

全 国

80.3%

77.7%

79.4%

73.4%

  ※ 数値は、質問に対して肯定的に回答した児童生徒の割合

  ◎学習意欲に係る質問項目において、数年、肯定的な回答の割合が高い状況が続いている。学びに向かう姿勢について一定の成果が見られる。

【課題】

 ●授業時間以外の学習時間・読書時間に課題が見られる。

 

 

質問項目

学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか。(学習塾で勉強している時間や家庭教師の先生に教わっている時間、インターネットを活用して学ぶ時間も含む。)

※1日当たり1時間以上と回答した児童生徒の割合

学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、読書をしますか。(電子書籍の読書も含む。教科書や参考書、漫画や雑誌は除く。)

※1日当たり10分以上と回答した児童生徒の割合

 

小学校

中学校

小学校

中学校

下関市

56.5%

60.3%

49.3%

40.6%

山口県

54.3%

60.0%

52.3%

44.4%

全 国

54.0%

61.6%

53.2%

40.4%

  ◎読書は、下関市の課題の一つでもある「読解力」の育成にも効果的である。学校・家庭・地域が連携して、学習習慣・読書習慣の確立を図る必要がある。

   (「普段、読書を全くしない」と答えた児童生徒の割合 小32.1% 中39.4%)

8 課題解決に向けた取組

1 授業づくりリーフレット下関スタンダード [PDFファイル/1.47MB]の積極的な活用

 (1) 子供の実態を踏まえた授業づくり

 (2) かかわり合いのある授業づくり

 (3) 見通しと振り返り(評価)のある授業づくり

 

2 学習指導の充実

 (1)読解力+表現力の向上に向けて

  〇明確に課題を提示することで、目的意識をもって取り組める授業づくり

  〇課題解決に必要な情報を読み取り、正しい解決方法を判断する学習活動の設定

  〇「相手に分かりやすく伝えること」を意識した学習指導の工夫

  〇ICT機器の効果的な活用

 (2)基礎・基本の定着に向けて

  〇「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」を明確にした授業づくり

  〇単元全体を視野に入れた授業構成の工夫

 

3 教員の指導力向上に向けた研修の充実

 (1)初任者研修、フォローアップ研修、中堅教諭等資質向上研修等における「下関スタンダード」を活用した授業づくりに関する指導

 (2)学力向上担当、研修主任を対象とした学力向上に係る研修の実施

 (3)教職員を対象とした自主研修会「わくわく教師塾 in下関」の実施

 (4)校内研修における3つの取組の推進

  〇全国学力・学習状況調査等の結果分析と課題把握(誤答分析・質問紙結果に基づく授業改善)

  〇課題解決へ向けた「目標」と「取組」の共有・協働実践

  〇ICTの効果的な活用を組織的・系統的に進めるための取組の共有、分類・整理

 

4 家庭や地域との連携の充実

 (1)全国学力・学習状況調査等の目的や実施状況等を児童生徒や家庭、地域との共有

 (2)家庭学習の内容を具体的に示したり、取組の成果を価値付けたりする家庭学習の推進

 (3)コミュニティ・スクールの仕組みを生かした中学校区での合同研修会や9年間の学びを意識した学校・地域連携カリキュラムの実施・改善

9 お問い合わせ先

 下関市教育委員会 教育部 教育研修課

 連絡先 083-231-2310

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