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旧下関英国領事館の建築について―3.本館、附属屋の特徴

ページID:0005888 更新日:2021年11月29日更新 印刷ページ表示

3.本館、附属屋の特徴

本館南面

 本館は、煉瓦造2階建、建築面積170.6平方メートル、桟瓦葺です。
 外観は、赤煉瓦を基調に開口部廻り等の要所に石材を用いた形で、西・東・北の三方に煙突をもった段々状の妻壁をつくる点や、南側に連続アーチと列柱をもつベランダをもつ点に特徴があります。
 内部は、1階を領事、海事監督官(Shipping Clerk)、書記官(Writer)等の執務室とし、2階をその住居(寝室2室、居間1室)にあてています。各執務室や居住部の寝室・居間は、それぞれ暖炉が設けられ、天井にモールディング中心飾りがあるなど意匠もよく整っています。
モールディング中心飾り
附属屋

 附属屋は、煉瓦造平屋建、建築面積80.6平方メートル、桟瓦葺です。東西棟で横長の切妻造建物の南面東端に片流れ屋根の小建物が付いた形で、L字型の平面になります。
 外観の意匠は、本館にならってそれを簡略化した形です。ただし、切妻造部分の南側では、腰壁より上部の壁面を木造でつくり軒裏を網代(あじろ)天井とする等、本館とは異なる形にしています。
 内部は、もと使用人の部屋や物置・台所・便所等でした。平成20年度から25年度に実施した保存修理工事にて、外観を復原し、内部をギャラリーおよび便益施設として整備しました。

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