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(記者発表資料)六連島灯台及び角島灯台の重要文化財(建造物)の指定について

ページID:0005903 更新日:2021年11月29日更新 印刷ページ表示

 三方を海に囲まれた下関で、海のみちしるべとして活躍する「六連島(むつれしま)灯台」と「角島灯台」が、このたび重要文化財(建造物)に指定されることになりました。現役の灯台が重要文化財建造物に指定されるのは、全国で初めての事例になります。指定の対象となるのは、次の構造物等です。

六連島灯台 1件 1基

  • 旧日時計
  • 石垣
  • 旧俎礁標(まないたしょうひょう)

角島灯台 1件 1基2棟

  • 灯台
  • 旧官舎
  • 旧倉庫

  • 旧日時計
  • 旧回転装置巻上機

 六連島灯台と角島灯台は、ともに「日本の灯台の父」と称される外国人技術者リチャード・ヘンリー・ブラントンの指導監督により、明治初期に築かれた灯台です。

 六連島灯台は、明治4年に完成した我が国最初期の石造灯台のひとつで、関門海峡の西の入口に設置されました。難所となる瀬戸内海において本格的な灯台整備のもととなったことから、近代日本の海上交通の歴史の中で重要な灯台です。灯台と同時期に造られた「旧日時計」と「石垣」、また、六連島灯台から場所は離れていますが、関門海峡の浅瀬を知らせるために立てられた標識「旧俎礁標(まないたしょうひょう)」も、六連島灯台の歴史を語るうえで欠かせないものとして附(つけたり)に指定されます。

 ※「旧俎礁標」は、改造、移築を経て、大正時代から近年まで灯台として使用されていましたが、灯台が廃止された後、「旧金ノ弦岬(かねのつるみさき)灯台」として下関市指定文化財に指定されました。今回の附指定により、六連島灯台の建設と同時期となる「旧俎礁標」に名称が変更されます。
六連島灯台

 角島灯台は、明治8年に完成し、明治初期に建てられた石造りの灯台の中では最も高い灯台でした。高さ30メートルの大型灯台を築き、姿かたちの美しい灯台を築くことができたのは、当時の石造灯台の建設技術の到達点を示しています。

 また、建設当時から使われ続けている、2メートルを超える第1等レンズも大変貴重なものです。

 外国人灯台守の住居であった「旧官舎」と「旧倉庫」も灯台とあわせて指定され、「旧日時計」と、レンズの回転装置の一部であり明治初期のものと推定される「旧回転装置巻上機」が附として指定されます。

 なお、六連島灯台と角島灯台が重要文化財に指定されると、下関市内の重要文化財建造物は6件となり、指定及び登録文化財の件数は267件となります。
角島灯台

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