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王喜ぶらぶら 7 林 伊佐緒
林伊佐緒は、明治45年(1912年)林正二の長男としてここ王喜に生れ、この地で両親とともに幼少から大学入学迄過ごした。
昭和6年(1931年)明治大学在学中ニットレコードで歌「旅の雨」を唄いレコード界にデビューすると共に、ピアノを国立生音大の岡田九郎先生に声学を武田鶴代先生に又、別に声学をベルトラメリー能子先生に師事、昭和11年(1936年)キングレコードに専属入社、以来55年余リ歌手、作曲家として活躍、昭和38年(1963年)日本歌手協会創立と共に、昭和56年(1981年)まで理事長を、平成元年(1989年)4月再び社団法人日本歌手協会会長となリ、平成7年(1995年)他界直前まで引続き会長として歌謡界のため尽くした。
主たるヒット曲
「出征兵士を送る歌」「世紀の若人」「もしも月給が上がったら」「女性の戦」「高原の宿」「長崎の女」「旅路」「リンゴ村から」等々、歌と作曲の作品1500曲余の数々のヒット曲を発表した。
この間、故里の王喜小学校、王喜中学校、木屋川中学校、豊浦高等学学校王喜分校の各校校歌を作曲、幼少から中学校時代の多感な時代を育った美しい故郷への思いが込められている。王喜地区まちづくり委員会は生前の業績を讃えて平成10年2月、林伊佐緒が卒業し、校歌を作曲した王喜小学校の正門右側前方の学校敷地内に顕彰碑を建立した。