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王喜ぶらぶら 9 慰霊碑
ここは、寛文8年(1668年)王喜開作時の堤防上で、また、現在の桜並木の始点でもある。
昭和2年(1927年)新国道がここを通ることになって、木屋川に鉄筋コンクリートの橋が架けられた。当時、王喜村は厚狭郡に属し対岸小月町は豊浦郡に属していたので、この橋は、豊厚橋と名付けられた。
王喜遺族会は、慰霊碑建設を発願し多くの篤志家の賛同を得て平成3年(1991年)11月3日竣工の除幕式を行なった。この場所は、かっての村境(橋の中央)であったので、勇士たちは故郷を見返り万感胸に秘めてこの橋を渡っていった。
そうして生きて再び故郷の山河を見ることの無かった英霊に、「お帰りなさいふるさとを眺めて安らかにお休み下さい」という願いも込められた慰霊碑である。
平成5年(1993年)に竣工した木屋川ラブリバーパークも立派に完成し、市民の憩いの場と成っている。
下手に渡っている大きな鉄管は、昭和50年(1975年)王喜に上水道が敷設されたとき架けられたものである。