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川中の概要

ページID:0004392 更新日:2024年9月1日更新 印刷ページ表示

川中支所管内の概要(ようす)

1.川中地区の現状

人口と世帯数(令和6年9月末日現在)
 人口:31,649人
 男性 14,824人
 女性 16,825人
 世帯数:15,546世帯
面積(令和5年10月1日現在)
 面積:11.57平方キロメートル

 昭和50年代後半川中豊町の宅地開発による市街化で急速に人口が増加し、その後、都市計画道路長府綾羅木線の整備に併せて「新下関西土地区画整理事業」「川中土地区画整理事業」等が進められ、ますます市街化が進み、現在では本庁管内に次いで最大の人口を有しています。
 一方、管内面積は、市内全体の1.6%足らずで、彦島地区とほぼ同じ広さを有していますが、小月地区に次いで狭い地域となっています。

2.地域自治

1)自治会

 川中地区には各町の住民が自主運営している自治会が56団体あり、その上部組織として、綾羅木地区・川中・垢田・川中豊町・熊野の5つの自治連合会があります。
自治連合会の役割としては、単独の自治会ではやれないこと、たとえば、各地域の要望事項の取りまとめや各自治会間の調整、海岸清掃や夏祭り・敬老会などの行事などを行っています。

3.公共施設

1)公民館

 川中地区には、川中公民館と川中公民館分館の2つの公民館があります。ここは地域に住んでいる人が文化活動を行う施設で、誰でも利用することができます。現在の伊倉町にある川中公民館は、もともと支所にあった旧公民館が老朽化したので平成4年に建替えたものです。これらの公民館では年間を通してダンスやコーラスなどの教室、料理教室などが開かれているほか、各方面の専門家を講師に行われる市民学級や地域ふれあい活動、また、敬老会など地域の行事にも使われています。
 公民館2階には図書室もありますのでみなさんも、ぜひ、利用してください。

2)学校

  • 中学校2校:川中中・垢田中
  • 小学校4校:川中小・川中西小・垢田小・熊野小
  • 幼稚園(市立)1園:川中幼
  • 幼保連携型認定こども園(市立)1園:垢田こども園

3)消防署

 川中地区を管轄しているのは北消防署で、山陰地区の川中、安岡、吉見、吉母地区を担当しています。
 消防署は、火災や事故のときに出動しているほか、担当地域の見回りや防火・防災に関する啓発活動を行って、火災等の予防に努めています。消防関係ではこのほか、消防署の下でその手助けをするために、その地域に住んでいる人たちで組織する消防分団があります。川中には消防団員で組織する川中消防分団があります。これら消防分団員は、日頃はそれぞれに職業を持ち、定期的に消火訓練など行って地域の防火に努めています。このほか、年1回行われる下関地区消防操法大会に出場しています。また、毎年1月には消防署と一緒に消防出初式などの行事も行っています。

4)考古博物館

 川中地区には、綾羅木郷遺跡という、弥生時代の人たちが生活していた遺跡があります。この遺跡から出てきたものをみなさんに公開するために、遺跡の敷地内に平成7年に建設されたのが、下関市立考古博物館です。この施設は、古代の人の生活ぶりを再現したり、遺跡から出てきた土器や石器を展示しています。建物の周りには竪穴式住居が再現されているほか、前方後円墳の「若宮古墳」を中心とした「古墳の森」と呼ばれる芝生公園があります。
 このほか、考古博物館では土笛づくり教室や、普段はみることのできない博物館の裏側を探検するバックヤードツアーなどの体験学習を行っています。入館料は無料ですのでぜひ利用してください。
 なお、平成26年度に、マスコットキャラクター「ぶえ吉」がお目見えしており、平成27年度には、完全形の弥生の土笛が出土しました。
 また、駐車場奥の施設(弥生の里)には、地域子育て支援の拠点事業を行う子育てひろば「こどもはらっぱ」が開設されています。開催日時等を確認(Tel:083-250-9902)のうえ、親子でお出かけください。

5)スポーツ施設

 川中地区には、建物として垢田体育館・川中武道館、運動場として垢田運動場・川中東部公園・川中中央公園があります。垢田体育館は垢田中学校付近にあり、道具を用意すればバレーボールやバドミントンなどの屋内競技を低料金で行うことができます。川中武道館は中山神社の境内地にあり、柔道や剣道、空手などの武道をやっています。垢田運動場は垢田体育館隣り、川中東部公園は熊野の県営住宅の前、川中中央公園は川中公民館隣りにあり、サッカーやソフトボールをすることができます。

6)環境センター

 この施設は、もともと現地にあった清掃工場を平成15年にリニューアルオープンした施設です。この施設はごみ収集を行うほか、アルミ缶やペットボトルなどの資源ごみをリサイクルする施設や、ごみ収集車を格納する車庫や事務所、さらに、ごみの少量化やリサイクルの方法などをみんなに広める啓発活動を行っている「しものせき環境みらい館」があります。
 ここから毎朝、いっせいにごみ収集車が地域ごとに出て、土・日曜日と年末・年始以外の日は、ほとんど休まず、ごみを収集しています。しものせき環境みらい館では事前に予約すれば各種の体験学習もできるので利用してください。

7)下関警察署.川中交番

 老朽化した川中交番は、北部交番との統廃合により、県下最大規模の「川中交番」として稗田西町4番26号に新設され、平成27年4月21日から運用を開始しました。地域の生活安全センターとして、住民の安全・安心を守り、住み良い地域づくりに貢献するため各種活動を展開してくれます。

4.地区の史跡

1)綾羅木郷遺跡

 綾羅木郷遺跡は弥生時代前期を中心とする集落遺跡です。昭和40年から始まった硅砂採掘に伴う緊急発掘調査によって、本州最西端の弥生文化を表す重要な遺跡であることがわかり、昭和44年に国の史跡に指定されました。この遺跡からは1千基を超える貯蔵用竪穴と環濠が確認され、大量の土器や石器のほか弥生人が食べた動植物の遺体などが発見されています。
 遺跡は昭和63年に公園として整備され、平成7年には隣接地に考古博物館が建てられました。このほか、川中地区には綾羅木川の北に県下3番目の規模の前方後円墳である仁馬山古墳などがあります。

綾羅木郷遺跡

2)中山神社

 明治維新の先駆者であった青年公卿中山忠光を祭っているのが綾羅木海岸寄りにある中山神社です。彼は明治天皇の叔父にあたり、幕末の動乱期に急進派の青年公卿として活躍しましたが、元治元年(1864)12月、20歳の時に兇徒に襲われ暗殺されました。境内には彼のお墓とともに、中国最後の皇帝、宣統帝(薄儀)の弟、愛新覚羅薄傑、及び彼の妻で忠光のひ孫にあたる浩を祭神とする「愛神覚羅社」があります。

愛新覚羅社と中山卿