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上手な医療機関のかかり方
上手な医療機関のかかり方
上手な医療機関のかかり方を心がけることは、自分にとっても安心して必要な医療機関を受診できる環境を作るとともに、地域の医療を守り、支えることにもつながります。
いまできることから始めましょう。
「上手に医療機関にかかるには どうしたらよいのでしょうか?」(政府広報オンライン)<外部リンク>
診療所や病院を適切に使い分けることが大切です
患者が診療所や病院を適切に使い分けることで、医療機関はそれぞれの機能を十分に発揮できるようになり、患者が必要な医療をスムーズに受けやすくなることにつながっていきます。
緊急の手術や特別な検査等を必要としない軽度の病気やけがであれば、身近な診療所を受診し、必要に応じて適切な医療機関を紹介してもらいましょう。紹介状がない状態で総合病院等に初診でかかる場合は、診察料とは別に「特別の料金」がかかります。
「特別の料金」について<外部リンク>(厚生労働省ホームページへ)
また、同じ病気で複数の医療機関を受診すると、医療費を増やしてしまうだけでなく、検査や薬が重複したり、病状の変化を把握できなくなる可能性があり、かえって体に悪影響を及ぼす可能性があります。今、受けている治療に不安などがあるときは、そのことを医師に伝え、話し合ってみましょう。
かかりつけ医を持ちましょう
「風邪を引いた」「熱がある」「お腹の具合が悪い」などの体の不調やちょっとした症状が気になるときは、大きな病院ではなく、まずは身近な「かかりつけ医」を受診しましょう。
あなたの身体の状態を把握し、日常の健康管理や体調の変化などを気軽に相談できる身近なお医者さん「かかりつけ医」を持つととても安心です。
もし、かかりつけ医が、特別な検査や高度な医療が必要と判断した場合は、適切な医療機関を紹介します。 また、その医療機関での治療が終わったら、その後は、かかりつけ医が治療をサポートしていきます。 このように、病院と診療所(かかりつけ医)が患者の症状に応じて、役割や機能を分担しながら治療にあたる仕組みを「病診連携」といいます。
気になる場合は、昼間の診療時間のうちに受診しましょう
自分の都合で、安易に夜間や休日の救急病院を受診すると、救命が必要な重症患者の治療に支障が出るおそれがあります。 軽症者による夜間や休日のコンビニ受診が、救急医療を担う総合病院の重荷となっています。
また、夜間や休日など診療時間外での診察料は時間帯によって通常の1.5倍から3倍程度かかりますし、あくまでも応急の初期診療となり継続治療にはならず、待ち時間が長い、診察の時間が短い、薬の処方が短期間など、受ける側にもデメリットがあります。
平日日中の診療時間内に受診することは、専門医による診察や検査、投薬を受けられるメリットがあるほか、医師の負担を減らし地域医療を支えることにもつながります。
適切な時間に、適切な医療機関を受診するよう心がけましょう。
ストップ!! コンビニ受診!
~~ でも もし 夜間や休日に急病になったら ~~
受診のときの心構え
「上手な医者のかかり方10か条」(厚生省研究班作成)
- 伝えたいことはメモして準備
- 対話の始まりはあいさつから
- よりよい関係づくりはあなたにも責任が
- 自覚症状と病歴はあなたを伝える大切な情報
- これからの見通しを聞きましょう
- その後の変化も伝える努力を
- 大事なことはメモをとって確認
- 納得できないときは何度でも質問を
- 治療効果をあげるため お互いに理解が必要
- よく相談し 治療方法を決めましょう
かかりつけ薬剤師・薬局を持ちましょう
身近な薬局で信頼できる薬剤師を決め、あなたの「かかりつけ薬剤師・薬局」として選びましょう。
複数の医療機関から処方せんをもらった場合でも、自分の選んだ1箇所の薬局に処方せんを持っていくことで、それぞれの処方内容をチェックしてもらったり、薬の効果や副作用を確認してもらうことができます。
また、おくすり手帳を利用しましょう。初めて利用する医療機関でも、過去の病歴や健康状態を正しく伝えることができ、適切な治療につながります。複数のおくすり手帳をお持ちの方は、1冊にまとめることをおすすめします。
【かかりつけの薬剤師を持つメリット】
- 薬歴やアレルギー、体質など薬に関する情報を管理してくれる。
- 処方せんによる薬についての相談だけではなく、一般に市販されている薬(OTC医薬品)やサプリメントなどの健康食品との飲み合わせや、介護関連用品のなどの相談もできる。
- 薬の重複や飲み合わせ、気を付ける食品はないか、健康状態や副作用がないかなどを継続的にチェックしてもらえる。
- 飲み忘れたときや飲み残しを防ぐための相談ができる。
- 24時間対応や在宅医療もサポートしてもらえる。
日ごろからの健康管理、自己管理も大切
- 定期的に健康診断を受けましょう
- 偏った食事は避け、適度な運動を心がけましょう
- 自己判断で通院や薬をやめないようにしましょう(必ず処方医や薬剤師に相談を)
- 受診時は領収書などで医療費を確認し、疑問点はその都度医療機関にたずねましょう
- 上手な医療のかかり方に関する情報を確認しましょう
上手な医療のかかり方.jp<外部リンク>
(上手な医療のかかり方に関する情報を発信していく厚生労働省の公式ウェブサイトです。)
病院・各機関の相談窓口を利用しましょう
各病院には医療に関する相談窓口(医療連携推進室など)が設置されています。主治医には直接聞けない、聞きづらいときには、まずはその相談窓口を利用しましょう。
【その他の機関の相談窓口】
〇おとなの救急医療電話相談・・
♯7119 もしくは 083-921-7119 (毎日24時間)
〇こどもの救急医療電話相談・・
♯8000 もしくは 083-921-2755 (毎日午後7時~翌朝8時)
●薬に関することは・・・
<くすり相談窓口> (独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)<外部リンク>
対応時間:月~金 9時~17時 ※祝日、年末年始除く
電話:03-3506-9457
●歯科診療に関することは・・・
下関市歯科医師会にて相談対応できることもあります
電話:083-234-8020